猫エイズと猫白血病

2021.2.15

こんにちは。獣医師の小田です。
新型コロナウイルス感染症は基礎疾患があると重症化しやすいといわれています。
人間で基礎疾患といえば、高血圧や糖尿病などの持病を想定されるように、
わんちゃん猫ちゃんにも糖尿病や内分泌疾患のような内科疾患があります。
この他に、猫ちゃんには免疫力を低下させるウイルス感染症があります。
猫エイズウイルスと猫白血病ウイルスです。
最近、猫エイズウイルスに感染した猫ちゃんを診察しました。
細菌感染が重症化して起こる敗血症を疑う状態になっており、
残念ながら治療の甲斐なく亡くなってしまいました。
数年前にも猫白血病ウイルスに感染した猫ちゃんで、胸に膿みが溜まってしまう、
膿胸という病気で抗生剤が全く効果がなかった子がいたのを思い出しました。
猫エイズウイルスも猫白血病ウイルスも感染しているだけでは無症状のことが多いです。
もちろん、発症すると発熱や貧血、口内炎や元気食欲低下を生じてしまいますが、
発症していなくても、抵抗力を落としてしまい、本来であれば本人の免疫力や抗生剤で治る病気も重症化してしまいます。
人のエイズウイルス感染症も日和見感染といわれる、
普通の人ではかからないような感染症にかかることが有名ですね。
当院の近辺だけなのか、札幌の野良猫がそうなのかはわかりませんが、
保護猫ちゃんにウイルスに感染している子が時折みられます。
いずれも簡単に空気感染するものではありませんが、濃厚接触により感染するため、
保護猫さんは生後6か月を過ぎたら猫エイズと猫白血病に感染していないか血液検査を行い、
同居猫が感染していない場合はワクチンによる予防をお勧めします。
新型コロナウイルス感染症の流行がもうすぐ始まるワクチン接種によりどのように変化するかはわかりませんが、
猫エイズや猫白血病はワクチンで予防可能なので、お外に出かける猫ちゃんや、
本人が感染しておらず、同居猫が感染している場合はワクチン接種をおすすめします。
ワクチン接種をご希望の場合はあらかじめお電話にてお問合せください。
trimming roomのInstagram、ほぼ毎日アップ中です。こちらも是非ご覧下さい。
イイね、フォローして下さいね169.png
        パピーパーティーが近づいてきました!_c0137719_18285732.jpg

行動学もインスタを始めています。よろしければご覧ください。
いいね、フォローよろしくです。

配信内容:行動治療をご利用いただいた患者さまの写真、問題行動予防について、動画で見る行動学、小田のひとりごと

画像は10月15日~12月27日までのInstagramです。

一覧に戻る

きたのさと動物病院 併設/札幌どうぶつ皮膚科・耳科センター

  • 〒003-0825北海道札幌市白石区菊水元町5条1丁目11-19
  • 011-873-7883
診療時間 月火金 第1,3,5
9:00~12:00
16:00~18:30
診療時間 第1,3,5 第2,4
9:00~12:00
16:00~18:30
  • 受付終了時間 午前 11:45/午後 18:15
  • 木曜日、第2・4日曜日は休診です

予約優先診療