猫の気持ちを考えて接する
2022.1.22
看護師の牧田です。
昨今、ネコちゃんの飼育頭数がワンちゃんよりも多くなり、診察に来られるネコちゃんが増えました。
ネコちゃんにとっては、テリトリーである安全なお家から出ることは少なからずストレスがあると思います。
●ネコちゃんがストレスを感じやすいものごと
・環境の変化:お家(テリトリー)から出て、知らない場所へ連れて行かれる。
・犬の吠える声、大きな物音、大きな声:ネコは聴覚が優れているので、大きな声で吠える犬が苦手。大きい物音は大嫌い。大きな声はびっくりするし、怖い。
・知らない人、動作が大きい人:危険があるかもしれない、安心できない。予測不能な動き、動作が大きいため物音をたてられるので苦手。
・体を触られる(特に苦手な部位):大好きな人でも自分の触ってほしいところ以外は嫌。長く触られると攻撃したくなる。撫で方も気をつけて欲しい。知らない人に触られるのはもってのほか。
●表情や姿勢
・眼:普段は縦長の瞳孔が、緊張・興奮すると瞳孔が大きくまん丸になる。
・耳:緊張すると耳を横に傾け、さらに恐怖心が増すと耳を完全に寝かせる。(通称:イカ耳)
・尾:興奮すると尾の毛が逆立つ。イライラすると尾を横に振ったり、地面に尾を打ちつける。
画像は下記URLより引用しております。他にもいろいろネコちゃんのことについて掲載されてます。
他にも様々なことがありますが、ネコちゃんは怒る前に必ずサインを出しています。小さなサインにも気をつけながら日々の診療を行います。それでも怒らせてしまうこともありますが、少しでもネコちゃんの気持ちに寄り添った診療になればと思っております。
きたのさと動物病院 併設/札幌どうぶつ皮膚科・耳科センター
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