SDMA~腎臓のバイオマーカー
2021.5.10
こんばんは。獣医師の小田です。
来月からフィラリア予防が始まるとあって、平日でも込み合う時期になってきました。
新型コロナウイルス感染症のまん延防止等重点措置の適応もあり、心配は尽きませんが、
当院では予約診療や順番予約を駆使して可能な限り待合室の混雑緩和に努めています。
さて、今年からフィラリア健診の依頼先の変更に伴い、新たな検査項目が追加されました。
それが腎臓のバイオマーカーのSDMAです。
従来のBUN(尿素窒素)やCre(クレアチニン)は腎臓の約75%がダメージを受けて初めて上昇してきますが、
SDMAは約40%がダメージを受けると上昇してくると言われています。
また、尿比重(尿の濃さ)は腎臓の約60%がダメージを受けると低下してきます。
実際に、SDMAが上昇し、尿比重が低下し、でもBUNとCreは正常という若いわんちゃんがいたので
追加検診としての腹部超音波検査をお勧めしているところです。
尿比重に関しては、他の病気や膀胱炎でも低下してくるため、顕微鏡での細胞成分の観察も重要です。
フィラリア健診には尿検査も含まれていて、尿石症の早期発見にもつながるので、ぜひお持ちください。
血液検査について、見慣れない項目があるなぁと思っていた方、疑問が解決できたでしょうか。
他にも郵送されてきた健診結果について、わからないことがあれば、いつでもお気軽にお問い合せください。
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