CATvocate認定プログラム修了
2022.10.10
こんにちは。獣医師の小田です。
先日、看護師の牧田と私小田はねこ医学会(JSFM)のCATvocate第5期生に認定されました。
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2年がかりで猫の専任従事者を育成するためのプログラムを受講し、試験に合格すると認定されます。
獣医師も動物看護士も受験可能なため、万が一にも不合格になるわけにはいかず、結構なプレッシャーの中で受講しました。
ねこ医学会は国際猫学会(ISFM)の公式パートナーで、当院は猫にやさしい病院としてISFMからキャット・フレンドリー・クリニック(CFC)の札幌初のゴールドレベルも取得しています。
まだCFCのリストにはCATvocate在籍が反映されていませんが、いずれ反映されると思います。
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昨年は猫に対する接し方や猫の行動学を主として学び、今年は子猫から老猫まで、猫の一生を通じた健康管理について学び、院内でも学んだことを共有しました。
猫のワクチネーションガイドラインについては、WASAVA(世界小動物獣医師会)のガイドラインをもとに、当院でのガイドラインを定めました。
簡単にいうと、母猫がワクチン接種をしており、母子免疫のある子猫は生後12,16週齢、
母猫が野良猫である保護猫や人工哺乳で育った猫は生後8,12,16週齢でのワクチン接種が推奨されます。
その後1歳齢で追加接種を行います。さらにその後は低リスクであれば3年に1回の接種になりますが、
猫風邪ともいわれる猫ヘルペスウイルスが蔓延している地域では毎年の接種が推奨されます。
お外に遊びに行く猫はもちろんですが、持病があり定期的に動物病院を受診する猫も毎年接種が推奨されます。
さらに、新型コロナウイルス感染症で周知されたように、ウイルスは目に見えず、
飼い主が知らないうちに持ち帰ることもあるため、完全室内飼育でも注意が必要です。
当院の近辺は猫ヘルペスウイルスが蔓延しているようで、
季節の変わり目となる最近は風邪症状で受診される猫が増えているので、毎年接種しておくのが望ましいでしょう。
なお、ワクチン接種により、注射部位肉腫という悪性度の高い腫瘍が発生することがあるため、
接種部位にも考慮が必要です。海外では四肢や尾への接種が推奨されていますが、
動いてしまって接種するのが大変だったり、接種時の疼痛があったりするため、
当院では胴体の皮下に接種しています。
健康診断についても、全年齢の猫で少なくとも半年に1回の身体検査と問診を実施し、
個々の猫の病歴や症状、ストレスに応じて血液検査や尿検査などの追加検査を決定することが推奨されています。
最近は健康診断を希望して受診される猫も増えており、病気の早期発見にもつながるため、お勧めです。
当院では猫のフィラリア症の予防も推奨しています。
猫のフィラリア症は犬とは異なり検査で確定診断が不可能で、特異的な症状が出ず、
喘息や突然死の原因となることから、予防が第一となる病気です。
こちらは肩甲骨間の皮膚に月1回滴下するスポットオンタイプの予防薬で簡単に予防できるため、お勧めです。
我が家の猫たちも、月1回、ちゅーるをなめなめしながら、ストレスなく予防薬をつけています。
CATvocate認定者には今後もアドバンスセミナーとしてセミナーとワークショップが用意されており、
合格して終わり、ではなく、今後も学び続ける努力は欠かせません。
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