身体疾患からくる行動の変化
2021.10.27
皆さんこんにちは!!
看護師の斉藤です。
今回は身体疾患から起こる行動の変化について勉強しました。
痛みがあるため攻撃行動が起こる。
かゆみがあるため手先を舐める。
ストレスで体の毛をむしってしまうなど
その子の性格だけではなく、何らかの疾患で起こる刺激によって行動の変化起きている可能性もあります。
痛みがある時に急に触られたり、痛い部分を触られたりすると唸ったり咬んだりされることがあります。
例えば脊椎や関節に疾患がある場合は、抱き上げる時に咬まれる事故はよくあります。
最近お尻を触ると怒るというワンちゃんは肛門嚢破裂があり、更にレントゲンを撮ると↓↓
椎間板脊椎炎と診断されました。
肛門嚢破裂・椎間板脊椎炎の治療を始め、症状改善と共に攻撃行動は徐々に解消されています。
尿道閉塞で来院されたネコちゃんが、最初は痛みや恐怖でシャーシャーでしたが
閉塞を解除して入院治療をしていくうちに体調が良くなって、手からご飯を食べてくれるようになりました。
海外では痛みによる行動の変化が7割くらいあることがわかってきているようです。
人だと具合悪い・・・ 腰痛い・・・など症状を伝えられますが
話すことができないワンちゃん・ネコちゃん達は行動で表現してきます。
その行動の変化に私たちがいち早く気づいてあげることが重要です。
いままで威嚇したり咬むことなんてなかったのに触ったら急に咬まれた・最近なんだかご機嫌斜め??
いつもお出迎えしてくれていたのにしてくれない・・・など
日常での行動に変化がある場合は早めに獣医師に相談や受診することをおすすめします。
きたのさと動物病院 併設/札幌どうぶつ皮膚科・耳科センター
- 〒003-0825北海道札幌市白石区菊水元町5条1丁目11-19
- 011-873-7883