胆嚢(たんのう)の病気について

2021.6.15

皆さま、こんばんは~!

看護師の牧田です。

 

 

今日のお題の「胆嚢」という臓器、耳にしたことはありますか?

胃や肝臓などの大きい臓器と違い小さいけれど、

主に食べたものの脂肪分を消化するために肝臓で作られた胆汁という消化液を貯めておく袋状の臓器です。

胆汁は、胆嚢から胆管や総胆管を通り、膵管からの膵液と共に十二指腸で、胃から送られてきた食べ物の脂肪分を消化します。

 

空腹時に吐いたときの黄色い液、実は胃液ではなく、胆汁を吐いているのです。

※胃液は無色透明です。茶色い液は主にフードの色です。

 

胆嚢に胆汁を貯めていますが、この胆汁が脂肪分の多すぎる食事や、加齢、胆嚢の動きが悪くなる、胆汁がゼリー状になったり胆石がつまるなど流れが悪くなると黄疸が起こります。

他にも食欲不振や下痢・嘔吐、腹痛がみられます。

 

遺伝的に脂質代謝異常の多い犬種(シェルティ、シュナウザー)や、高脂血症があるコは要注意です。

 

猫ちゃんも細菌感染や何らかの原因により胆管肝炎を起こすと、

食欲不振、下痢・嘔吐、黄疸がみられます。

 

こういった症状がみられたら、早めに受診して早期発見につなげましょう。

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きたのさと動物病院 併設/札幌どうぶつ皮膚科・耳科センター

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