犬の精巣腫瘍
2021.4.20
みなさんこんばんは
今日は犬の精巣腫瘍について
去勢をしていない高齢の♂犬で起こりやすい腫瘍です。
主な犬の精巣腫瘍は3種類あります。
*セルトリ細胞腫
・潜在精巣でも、陰嚢内でも発生率が高い
・雌性ホルモン(エストロゲン)の分泌が多くなり乳頭腫大など♀犬の特徴を示す
・左右対称性の脱毛、膿皮症など皮膚病を起こすことがある
・好中球減少、血小板減少、再生不良性貧血など骨髄へ悪影響を与える
・転移は稀ですが、リンパ節などへ転移することがあります。
*ライディッヒ細胞腫(間質細胞腫)
・潜在精巣と関連し、両側性に発症することが多いです。腫瘍の大きさも小さいです
・雌性ホルモン(エストロゲン)の分泌が多くなることは稀
・転移は極めて稀です。
*精上皮腫(セミノーマ)
・セミノーマは潜在精巣において認められることが多い
・雌性ホルモン(エストロゲン)の分泌が多くなり乳頭腫大など♀犬の特徴を示す
・転移は稀ですが、リンパ節へ転移することがあります。
🐶症状🐶
精巣の左右の大きさが違う
潜在精巣の場合は鼠径部にしこりがあるなど
💉治療💉
3種類の腫瘍とも去勢手術が必要です。
転移があった場合は化学療法や放射線療法が必要になります。
🏥予防🏥
去勢手術
潜在精巣の場合は早めに摘出した方が良いです
以上となります。
きたのさと動物病院 併設/札幌どうぶつ皮膚科・耳科センター
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