犬の外耳炎 ビデオオトスコープを使った耳洗浄

2021.7.14

今道です、

この時期、ワンちゃんの外耳炎は多いですね。

今日は耳の病気のお話です。

 

 □ 耳を痒がる        

 □ 耳から臭いがする

 □ 耳が赤い     

 □ 耳垢や耳だれがある

 

1つでも当てはまる場合は、外耳炎かもしれません。

 

たかが外耳炎と侮ってはいけません!

痒くなったり、痛くなったり、と人が耐えられないような苦痛だと思います。

さらに、この外耳炎、放置すると決して治ることのない末期の状態をご存じですか?

 

よく見る外耳炎も痛くなることがありますが、

進行して中耳炎になると食事がとれなくなったり、

その後、内耳炎になると立てなくなったり、歩けなくなる前庭障害を招くことがあります。

内耳の隣は脳です。脳まで進行すると命にかかわる重大な問題となります。

決して大げさではなく、そんなワンちゃんたちが当院を受診しています。

 

今日は、当院でよく行う治療の1つ、ビデオオトスコープによる外耳炎の治療をご紹介します。

オトスコープとは耳用の内視鏡を用いた検査・治療法で、

優れた検査を実施できるだけでなく、耳の洗浄および鉗子やレーザーを用いた耳の手術ができます。

 

 

今回は、オトスコープを使った耳洗浄についてご紹介します。

 

 

Step1.麻酔

耳の奥はわずか5mmほどの狭い場所でとても敏感です。隅々まできれいにするには麻酔が必要です。

耳を洗うと汚れが出てくるので、シーツをかけて顔が汚れないようにしています。

それでも顔はぬれてしまいます。

 

 

 

 

Step2.耳の中に水を注入

耳の中にオゾン水を注入して下準備完了です。

オトスコープで耳の汚れをチェックします。

 

 

 

Step3.耳垢を採取して検査

耳垢を採取して顕微鏡で検査します。

細胞の種類を見て、細菌や真菌などの病原菌がいないか確認します。

今年から勤務している今地先生です。真面目によく勉強して力をつけています。

 

 

 

Step4.耳の中に洗浄液を注入

耳の中に洗浄液を入れて、耳垢を柔らかくします。

 

 

 

Step5.水圧で耳垢を除去

オゾン水を使って水圧で耳壁に付いた耳垢をはがしていきます。

耳がキレイになるまで繰り返し行います。

今回は小田先生と平島先生が治療し、私がチェックしています。

 

 

 

 

Step6.耳の中に消毒薬入りの水を注入

細菌感染がひどいときはクロルヘキシジンを薄めた消毒水を耳の中に注入することがあります。

 

 

 

 

1つの耳が終了すると、

反対の耳も同じように治療します。

 

耳垢が重度の場合は、オトスコープの先に鉗子を取り付けて、耳垢を直接掴んで除去します。

耳の中がキレイになるまで、これを繰り返します。

 

汚れ度合いによって変わってきますが、耳洗浄の施術時間は30分から1時間ほどです。

耳が腫れて鼓膜が見えないときは、1時間以上かかることもあります。

 

今回は一般的なオトスコープ洗浄について紹介しましたが、

 

・オゾン水流洗浄

・カテーテル洗浄

DSS洗浄

・麻酔をしないビデオオトスコープ洗浄 ※おとなしい子限定ですが。。。

・麻酔下のビデオオトスコープ洗浄

 

 

など、当院では検査の結果から最適と思われた洗浄方法をご提案しています。

 

Step7.+α 皮膚チェック

外耳炎を引き起こす原因として、脂漏症、角化症、アトピー性皮膚炎などがあります。

耳はもちろん、その他の皮膚に異常が無いかチェックしていきます。

なぜ、外耳炎が起こるのか、あるいは再発予防には欠かせないのが皮膚の状態チェックです。

今、主流になったPSPP分類をしっかりすることが大切です。

 

 

 

 

ご不明な点は当院までお問い合わせください。

当院の耳科についてはコチラから

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