いかにして抗癌剤の副作用を軽減するか

2021.3.10

院長の今道です

 

最近、抗癌剤を使って治療している子がいます。

 

 

多くの方は抗癌剤の副作用を心配されます。

確かに副作用で体調を崩すこともあります。

 

でも、抗癌剤の副作用は予測できるというのが特徴です。

抗癌剤の副作用の対処は、

・いつどんな副作用がでるかを予測する

・下痢や嘔吐を予防または早期に改善させる

が重要ポイントです。

 

主な抗癌剤の多くは、

・抗癌剤を使ってから4-5日後に血液の好中球数が少なくなる

・下痢や嘔吐は抗癌剤を使った後から数日間にわたって続く

と予測を立てることができます。

 

そして、抗癌剤の副作用で避けたいものの1つは、下痢や嘔吐が起こっている中で好中球が下がること。

これをいかに避けるかが重要です。

 

投与すると必ず下痢や嘔吐になるという抗癌剤を使ったとき、

抗癌剤を使った直後から下痢と嘔吐の対策を取らないといけません。

そして、好中球数が少なくなる4,5日後までに下痢と嘔吐を改善させてあげると、副作用の重症化を防げます。

 

抗癌剤は確かにつらい治療になることも多いです。

でも、副作用を予測しその対処を行うことで、

喜んでごはんを食べ、元気よく過ごしながら治療を続けているワンちゃん、ネコちゃんもいます。

 

癌と闘うために、今後も有益な情報をお伝えできればと思っています。

当院の腫瘍の診察はこちらをご覧ください。

 

一覧に戻る

きたのさと動物病院 併設/札幌どうぶつ皮膚科・耳科センター

  • 〒003-0825北海道札幌市白石区菊水元町5条1丁目11-19
  • 011-873-7883
診療時間 月火金 第1,3,5
9:00~12:00
16:00~18:30
診療時間 第1,3,5 第2,4
9:00~12:00
16:00~18:30
  • 受付終了時間 午前 11:45/午後 18:15
  • 木曜日、第2・4日曜日は休診です

予約優先診療